センスがいいのは前提として。Webサイトと「理屈」の話

デザイン

「デザインって、やっぱりセンスですよね」

まお
まお

そう思う

Webサイトのリニューアルや新規制作の打ち合わせをしていると、だいたいこの言葉が出てきます。

言ったご本人は悪気などない。むしろ、ねぎらいのつもりなのだと思います。それはわかっているのですが、言われたこちらは、ほんの少しだけ所在ない気分になります。

長い時間をかけて考えた献立を前にして、「たまたま美味しくできたんですね」と言われたような。

間違ってはいないけれど、そこじゃない。そんな感覚に近いかもしれません。

Webデザインは、ひらめきだけでできているわけではありません。むしろ、ひらめきが出番を失うほど、「理屈」と「作業」が幅を利かせている世界なのです。

1. デザインの裏側は、案外「泥臭い」

見た目はすっきりしたWebサイトでも、その裏では実に細かいことをしています。

  • 色をほんの少し明るくしてみて、やっぱり戻す。
  • 文字の間をわずかに詰めて、また広げる。
  • ボタンを数ポイント動かして、結局元の位置に戻す。

こう書くと気まぐれのようですが、そうではありません。

「ここでユーザーは迷わないか」「ここで不安を感じないか」

そんなことを自問自答しながら、同じ場所を何度も行ったり来たりしているのです。

2. すべての要素に、味方になる「理由」がある

プロが作るWebサイトには、一つひとつの要素にロジックが組み込まれています。

色の理由:色彩心理と共通認識

青を見ると落ち着き、赤を見ると注意が向く。これは多くの人が共有している感覚です。それを知ったうえで、どの色を、どの分量で使うか。ブランドの信頼性を守りつつ、行動を促すための「配合」を決めています。

レイアウトの理由:視線誘導の設計

文字や写真は、好きなところに置いているわけではありません。人の目が自然にどこから入り、どこで止まるのか。Webサイト特有の「視線の癖」を利用して、情報を伝える順番を緻密に作っています。

フォントの理由:性格と読みやすさ

文字には、見た目以上に性格があります。きっちりしているもの、やわらかいもの、少しよそよそしいもの。行間が詰まりすぎると息苦しく、空きすぎると間延びする。読みやすさという心地よさは、こうした細部で決まります。

まお
まお

結構、大変だね・・・

ひらめ
ひらめ

うむ。結構、大変・・・

3. 「理屈」は、社内を説得する武器になる

こうした話をすると、Web担当の方がほっとした顔をされることがあります。

社内で「なぜこのデザインなのか」と聞かれたとき、これまでは答えに困っていたのだそうです。

センスがいいからです

これでは、なかなか決裁は通りません。

だから、シリスタは、理由を言葉にします。

なぜこの色、この位置、この文字なのか

その説明は、担当者の方にとって、そのまま社内の決裁を通すための「武器」になります。理屈は、味方になると案外心強く、頼もしいものです。

結論:デザインは、ちゃんと働く「道具」である

デザインは、特別な人だけに使える魔法ではありません。

地味で、理屈っぽくて、何度もやり直す。そういう真面目な仕事の積み重ねです。

「センスがいい」で終わらせるのは、少し惜しい。

その奥にある理由に目を向けると、Webサイトはただの「見た目」ではなく、あなたのビジネスのためにちゃんと働く「道具」になります。

デザインとは、だいたいそんなものだと思っています。

ついでに一つ、ご提案

「今のサイト、どこがもったいないのか」

それを一度、理屈で眺めてみるのも悪くありません。

現在、無料のWebデザイン診断を行っています。

視線の流れや色の使い方を中心に、改善できそうな点を静かに洗い出します。

まずは、今感じている小さな違和感を教えてください。そこから、新しいサイトの話を始めましょう。

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